ものづくりへの取組Manufacture
絞り加工 油圧プレス
金属を上の型と下の型に圧力をかけてプレスすることで形を成型していきます。映像はステンレスの絞りの現場です。型についているごみを指先で取り除き、絞られる部分の摩擦を減らすため均一に油を塗ります。指先の感覚が大切で、手袋は指先のみカットしています。上からの圧力は品物によって違いますが、映像は約25tでプレスしています。下と上とのプレス圧力がうまくいかないと、シワが入ることや、底が抜けてしまうことがあるため、対比が重要になります。プレス機はさまざまな種類がありますが、製品の特徴によって使い分けて製造しています。
溶接 ろう付け
映像は鎖樋の波紋の溶接です。真鍮の輪っかを治具で固定し、品物を温めから銀ろうを流しいれます。ろうをきれいに流すためには火の温度調整や品物の温度、流しいれるタイミングが大切です。品物をあたためすぎると、品物自体が溶けてしまうためバーナーで加熱する時間を職人的な感覚で見極めることがポイントになります。
曲げ加工
職人が曲げているこの棒は、常花と呼ばれる製品です。お寺によくある金色の花の茎の部分になります。映像では非常に簡単に曲げているように見えますが、この棒は真鍮製で、通常手で曲げるのはとても困難です。曲げる前に品物を炎で加熱してなまし、金属をやわらかくした後に手作業で曲げています。なましがとても大切な作業になりますが、あたためすぎると真鍮の棒自体が溶けてしまいます。ひとつひとつの工程を大切に職人が丁寧に作り上げています。
旋盤加工
切削加工の映像です。旋盤のチャックと呼ばれる部分に品物をはさめ、回転させて刃物で切削を行っています。品物は絞りによって形を成型し、不必要な部分は切削加工により削っていきます。突っ切りと呼ばれる工程を経て、完成に近づきます。
磨き バフ研磨
金属の光沢を出すために重要な工程です。研磨剤を布バフに付けてから品物を磨くとくすんでいた金属は光沢が出てきます。たくさんの形状のものを磨きますが、きれいに仕上げるためには職人の経験とコツが必要になります。