ものづくりへの取組Manufacture
加工工程について
鎖樋「竹」ができるまで
竹は「絞り」というプレス加工から生まれています。プレス加工は当社の製品に限らず様々なものづくりの場面で使われています。まずは鎖樋「竹」の作り方を順番に説明します。
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ステンレス製の四角い板をもとに、プレス加工で板を丸く切り取ります。プレス加工では切り取りたい形に作った金型を使ってせん断加工することを「抜き」と呼んでいます。
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丸く切り取られた板は金型を使って立体的なコップ状に仕上げます。この加工をプレス加工では「絞り」と呼んでいます。
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プレス機とは上下に動くスライドと呼ばれる上の部分と、ボルスタと呼ばれる下の金型をセットするところで構成されています。上の金型と下の金型の間に板を挟み込み、プレス機の強い力を使って金型表面に押し付けて金型と同じ形を作りだすことができます。
おりんの音について
当社では仏具のおりんを作っています。
おりんは鳴らして使うもののため、わたしたちは様々な工夫をすることで良い音を作りだしています。そのうちの1つとして、なましという工程があります。なましとは金属を加熱処理することで、均一の硬さに仕上げるための熱処理です。金属は加工の工程を経ることで固くなっていきますが、その硬さを狙い通りのものにして、おりんの音を心地よいものにするための大切な工程です。