ジャーナルJournal

小学生向け「工場見学&バッジ作り体験」ワークショップを開催

 

瀬尾製作所で開催した夏休み特別企画「工場見学&バッジ作り体験」の第一回目、7月26日の回が無事終了しました。

当日は午前の部で子供たちが11名、午後の部で10名、たくさんの元気な小学生と保護者の皆さまで、各回20名程の方々にご参加いただき、工場内はいつもより賑やかになっていました。ご参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました。

 

今回の企画のテーマは「金属のふしぎ発見! 高岡の金属加工の世界をのぞいてみよう!」です。

まずは当社のショールームに集まり、スタッフから高岡銅器の歴史や、瀬尾製作所が得意とする「鍛造(たんぞう)」と「プレス」という技術や、その技術を使って作っている製品についてまずは簡単に説明させてもらいました。

 

続いて工場に移動して実際の製作現場へ。普段はなかなか見ることのできない、職人たちの仕事現場を見学です。

 

鎖樋の部品である「雨音」が作られる鍛造の工程では、熱せられた真っ赤な真鍮が最大800トンの力が出せる鍛造機で潰されると、目を丸くした子供から「やっば!」という声もあがりました。真っすぐな平たい金属の板が筒状になっていく「絞り加工」の様子も、興味津々で見つめていました。

 

工場見学のあとは、ワークショップです。会場を会社の新しくなった食堂に移して「ぴかぴかバッジ作り」に挑戦です。

まずは2つの班に分かれ、交代でバッジの形を作るプレス加工の様子を見学。待っている班には、受付でお渡しした夏休みの自由研究にも使える学習シートを使いながら、バッジの材料になる「真鍮(しんちゅう)」や「銅」がどんな金属なのか、スライドを使って少しだけ勉強の時間を作らせてもらいました。楽しみながら宿題が一つ減った、と思ってもらえていたら嬉しいです。

 

2班に分かれたチームがバッジのプレス工程見学の後、戻ってきてからバッジをぴかぴかに磨きました。

銅と真鍮、2種類の金属でできたバッジをひたすら磨きます。最初はくすんでいた金属の表面が、磨けば磨くほど輝きを増していく様子に、初めは磨くことが面倒そうだった何人かの子供も作業が楽しくなってきたのか、夢中な様子になっていきました。

 

中には終了時間になっても作業が止められなくなってしまう子もいるほど、黙々とできたてほやほやの自分のバッジを一生懸命磨いていました。

 

終わりに、どんなに磨いても経年変化していく真鍮と銅は色がどんどん変化していくので、その変化も楽しんでください。もし気になる場合には、今日使ったペーパーやすりでもう一度磨きなおして下さい。ということを伝えておきました。子供たちはきっとピカピカの金属が好きなのでお家で磨きなおしているかもしれません。経年変化も銅や真鍮の良さというところも、いつか理解してもらえたら嬉しいなと思っています。

 

 

本来はものづくりに集中するべき僕らがなぜワークショップをやるのか、一つは会社の広報的なものということももちろんありますが、伝統的な産業を後世に残していくためには僕らの産業以外の人たちに、この産業に携わる人が「伝えていく」、「繋がりを作っていく」ということが必ず必要になると思うからです。ですので、面白いのか面白くないかは別にして、自社のものづくり以外にも高岡のものづくりの歴史をイベントの度にお伝えしています。

 

周囲を見渡してみると鋳物の「能作」さんや「高岡伝統産業青年会」や「ツギノテ」をはじめ、とても素敵な伝え方をしている会社や団体が増えてきています。身近な人たちの中でひっそりしていたくなりますが、これが僕らなりの外の世界に対する踏み出し方と考えてしばらく続けていきたいと思っています。