クラフトフェア「ツギノテ」
10月19日(土)、20日(日)で富山県高岡市の市営駐車場で開催されたクラフトフェア「ツギノテ」に参加してきました。瀬尾製作所は真鍮や銅のプレートからスプーンを作る鍛金ワークショップを行い、2日間で約40名に体験いただきました。初めてワークショップを行いましたが、なかなか評判もよかったのが何よりでした。大人より子供の参加が多く、感覚的には3:7くらいで子供のほうが多かったです。子供が振るには重すぎる金槌を使っていたので、次回開催するときにはもう少し軽いものも用意する必要がありそうでした。
先の記事にも書きましたが、瀬尾製作所は鍛金の技術を全面的に使ってものづくりをしている工房ではなくプレスという機械を使って一度に何十トン、何百トンという力を加えて一気に形を作ってしまう会社です。一方、鍛金は人が出せる程の力で何度も時間をかけて叩き続け人力で形を作っていくので、会社で行っている業務とは少し差があります。そのためそれほど専門的なわけではなく教えるときも手探りしながらのワークショップになっていますが、金属の塑性という性質を使ってものづくりする点は共通しているので、金属加工をする時の知識や感覚をイメージしながら体験される方に作り方をお伝えしています。
参加した「ツギノテ」は主に高岡伝統産業青年会のメンバーが主体となって開催しているものづくりイベントです。高岡伝統産業青年会は高岡の伝統的産業で働く有志が集まり、産業振興を目的に様々な活動を行う団体ですが、最近ではその活動に参加した全く他業界の人たちがその活動を企画し支える人になることが増えてきているようです。その中には東京から高岡に移住までして参加している人達もいます。
今年で2年目となる「ツギノテ」ですが、移住してきた人たちが運営側に回って実行委員会の軸となり活躍されていることに驚きと時代の変わり目を感じました。「ツギノテ」のWebサイトによると実行委員会は5年後、10年後の産地のVisionも設定しており、具体的な産地未来像も示されています。
ものづくりの出逢いをつなぐ「継ぎの手」で、ものづくりを未来へとつなぐ「次の手」に。
高岡で応援していきたい活動がまた一つ増えました。瀬尾製作所は「ツギノテ」を応援していきます。