BCPについて
BCPって単語を聞いたことはありますか?BCBとは「Business Continuity Planning」の略語で、自然災害やテロ、システム障害など危機的な状況に遭遇した時に損害を最小限に抑え、重要な業務を継続し早期復旧を図ることを目指す、それぞれの会社ごとに事前に策定した計画を指します。
あらかじめ緊急事態を想定し「何に備えておいて」、「何を優先して守るか」あらかじめ決めることで、できる限り早く会社の事業を復旧させることがBCPの目的です。能登を震源とした2024年1月1日の地震から1年以上が経過しましたが、地震が少ないと言われていた富山県でも大きな被害を受けました。幸い当社では人的被害は無く、建物や機械類も少ない被害で済みましたが、油断していたということもあり災害に対する備えは会社としてはほぼ対応ができていませんでした。どこでも大規模な災害は発生する可能性があるということを身をもって体験したことで、これからは何も備えをしないわけにはいかない、とあの経験を通して感じています。
2024年は何度かボランティアのお手伝いで能登に入りましたが、実際に現地に入ることで災害が発生すると何もかもが圧倒的に不足し、なかなか補給はされない状況になるということを理解しました。大事が発生しないことが一番ですが、万が一発生した時に対応可能な範囲で情報と物資を優先順位を付けてどう備えておくのか、難しい判断が必要になります。
まず一番優先順位が高いのは人の安全です。業務時間中に突発的に発生した場合には社内の全員の安全確保が第一、でその後はケースバイケースですが帰宅困難になる場合も考慮して、3日間程度は社内に待機できる程度の食料や生活用品の確保が必要です。これは能登の地震発生後は被災地に送るものがたくさん必要になると考えたので、昨年に慌てずしばらく落ち着いてから購入を行いました。あと、水の確保は食料と生活用品と同じく優先順位が高いので電力供給が停止したときに備えて発電機および水中ポンプもこれから準備したいと思います。また、揚水用に購入した発電機はスマホなどでの情報収集の時にも使えます。
続いて事業の継続になりますが、これがまたケースバイケースであらゆる災害を想定するときりが無くなってしまうので、地理的に発生する可能性が高い災害を順に挙げてみると、
水害、地震、火災 でしょうか。
近くに大きな河川があり、過去に堤防が決壊したこともあるようで水害は要注意と思っています。地震はいつでもどこでも可能性があり、火災も万が一を考えると可能性はゼロではありません。万が一これらの災害が発生した場合、継続における資金的な部分は保険でカバーしながら雇用を安定させ、できる限り早急に機械類の復旧を目指していくことになります。まずは人的な安全の確保と事業継続における資金の確保、さらにケースバイケースでが対応が異なると思われる生産設備の復旧が当社のBCPの核となります。
備えは始めたばかり、いつでも発生する可能性を頭に入れ、継続して準備を進めて行きます。